「自衛隊に外国人」「民間力の活用」笹川平和財団の提言がもたらす波紋…実現性とリスクは:東京新聞デジタル

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Category: Politics
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自衛隊で外国人登用を──。そんな政策提言が波紋を広げている。公表したのは公益財団法人「笹川平和財団」。自衛隊員のなり手不足を挙げ、「検討すべき時期に来ている」と訴えている。小泉進次郎防衛相は「考えていない」と述べるが、歴代首相との距離の近さがうかがえるのがこの財団だ。今回の提言をどう読み解くべきか。(太田理英子、中根政人、坂田奈央) ◆人手不足解消へ「抜本的な対策」 「自衛隊員の募集に当たって外国人というだけでまったく考慮外とするのではなく、その可能性について真摯(しんし)に検討すべき時期に来ている」。笹川平和財団の研究会は2日、そんな文言を含む提言を公表した。 笹川平和財団は1986年、日本財団の前身団体などの拠出金で設立された。その団体の初代会長が右翼の大物として知られ、首相経験者らと接点を持った故・笹川良一氏。今月1日の笹川平和財団の会合には高市早苗首相も出席。財団研究員には中央省庁や自衛隊の元要職者が名を連ねる。 今回の提言で危惧したのが、人口減に伴う自衛隊の人手不足。「抜本的な対策」の一手として挙げたのが外国人の登用だった。 従来の政府見解では、「公権力の行使や国家意思の形成に携わる公務員」には日本国籍が必要とされる。提言では、対象者の国籍を同盟国に限ることなどを条件に「公権力の行使や国家意思の形成」に該当しない業務なら「外国人に担わせ得る可能性もある」などと提案。外部委託する業務でも、身元確認や情報管理などの条件を満たせば外国人も可能と示した。 ◆「安全保障上の工夫を講じた上で採用を検討すべき」 先行例として挙げたのがオーストラリア。永住権があるニュージーランド国籍や米国籍の人らの入隊を認めている。世界では、永住権などを条件に採用を認めてきた米国のケースも。 財団側は取材に「在外大使館の現地職員として外国人の登用例があるほか、軍人として採用する国もあることも踏まえ、幅広く検討した」と回答。2日に会見した研究会の黒江哲郎座長は「安全保障上の工夫を講じた上で採用を検討すべきだという趣旨」と語った。 軍事ジャーナリストの竹内修氏は「豪州に限らず、近年は軍隊の人手不足に悩む国は珍しくない。背景に少子化、転勤がない仕事を望むなど価値観の変容がある」と説く。ロシアのウクライナ侵攻などに伴い、ドイツでは徴兵制復活に向けた動きが注目されている。 かたや自衛隊での外国人登用は「実現が難しい」という。「多様性が十分浸透していない社会で言語の壁もある。軍での経験が民間で重宝される米国などと違い、自衛隊の経験がステータスを得る手段になるとはいえず、仮に永住権が手に入るとしても魅力に感じる外国人がどれだけいるか」 ◆SNSで「最後に日本を守るのは傭兵ですか」などの反発 外国人登用を巡り、交流サイト(SNS)では「機密漏えいにつながる」「最後に日本を守るのは傭兵(ようへい)ですか」などと反発も。小泉防衛相は4日の会見で「考えていない」と否定した。 大阪成蹊大の佐道明広教授(安全保障政策)は「今の政治は外国人排除の方向を向いている。右派・保守層からの反発は予想できること。それでも財団側が外国人登用に言及したのは、定員割れするほどの人手不足への危機感の表れ」とみる。「将来的な徴兵制導入の議論を見据え、タブーをなくしていくための一石として、アドバルーンを揚げた可能性もある」 とはいえ「提言の内容も曖昧で具体性がない」とし「実際は議論の土台にもならないのでは」と見通す。 ◆「自衛隊と民間力の連携・一体化」の重要性を強調 今回の提言で目を引く内容は「外国人登用」以外にもある。「自衛隊と民間力の連携・一体化」の重要性を強調した点だ。具体的には、... 残り 1489/3022 文字 この記事は会員限定です。 無料会員に登録する 有料会員に登録する ログインして続きを読む 有料会員に登録すると 会員向け記事が読み放題 記事にコメントが書ける 紙面ビューアーが読める(プレミアム会員) ※宅配(紙)をご購読されている方は、お得な宅配プレミアムプラン(紙の購読料+300円)がオススメです。 会員登録について詳しく見る よくある質問はこちら なるほど! 0 記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。 新規登録 ログインする 大切だね 0 記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。 新規登録 ログインする もやもや… 0 記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。 新規登録 ログインする もっと知りたい 0 記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。 新規登録 ログインする カテゴリーをフォローする こちら特報部 『カテゴリーをフォロー』すると、マイページでまとめて記事を読むことができます。会員の方のみご利用いただけます。 新規登録 ログインする 高市政権 『カテゴリーをフォロー』すると、マイページでまとめて記事を読むことができます。会員の方のみご利用いただけます。 新規登録 ログインする 安全保障 『カテゴリーをフォロー』すると、マイページでまとめて記事を読むことができます。会員の方のみご利用いただけます。 新規登録 ログインする 坂田奈央記者 『カテゴリーをフォロー』すると、マイページでまとめて記事を読むことができます。会員の方のみご利用いただけます。 新規登録 ログインする おすすめ情報

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