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[自治体農政 首長語る]秋田県大館市・石田健佑市長➃ 日本の誇りは地方にあり

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僕には政治家の経験がないから、住民や職員の応援が必要だ。経験ではなく、どんどん挑戦し失敗することに期待してもらっていると考えている。現状維持ではなく、何かが変わるのではないかというところに期待をしていただいたと思っている。だから職員には、挑戦的な取り組みも、前例がないからできないではなく、「法律を守った上で、どうやってやるか」「近隣の自治体がやってることが全てではない」と常に言っている。課長や部長は年上だが、やりにくさは全くない。会社経営をしていた時から、取引先はみんな、年上だった。全員が同じ目線で見て、対話をすることができていると思う。政治のしがらみについても聞かれることがあるが、民間では味わえない面白さがあると前向きに捉えている。政治は理屈じゃない。理屈だけ、市場原理だけで計算すれば、地方はもう必要ないとの判断になるかもしれない。そもそも人の感情は理屈じゃない。その理屈じゃない部分に、政治の本質がある。僕は、人口減少が進む過疎地域こそ、日本にとって必要だと強調したい。非合理の中でベストな選択することが、市長の仕事かなと思っている。東京と地方で1回ずつ起業し、市長となる中で、日本の一番の資産は地域資源だということが見えてきた。例えばITの視点で世界を見ると、米国やインドに比べ、日本はマンパワーで太刀打ちできない。東京は効率的で何でもあるように思えるが、そんなことはない。東京よりも効率の良い国、都市はいくらでもある。日本全体で見た時に世界と勝負できるのは、水も豊富で山もある地域の資源だ。日本の誇りは地方にある。非効率的だがいろいろな資源がある地方こそ今後、世界と勝負できると考える。地方には大いに可能性がある。ただ、前提はインフラの更新だ。赤字の病院や道路など地方のインフラを、金がかかっても更新していかなければ、日本の可能性がつぶれてしまう。(聞き手・尾原浩子)大館市は、鉱山技術を活用した資源リサイクル産業や、医療機器・医薬品製造などの健康産業、新エネルギー産業などが盛ん。米を基盤とした耕種農業や豊かな食文化、交通アクセス、歴史、秋田犬を生かした観光業も、市の誇る産業だ。
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